こんにちは。ふくの歯科 矯正歯科【小田急相模原】院長の福野です。

虫歯や歯周病などで歯が修復不可能なほどダメージを負った時、残念ながら抜歯しなければなりません。

前歯は見た目の問題もあり治療しないことはないでしょうが、奥歯となるとまだ他の歯で咬めるためか、1本だけ(もしくは2本以上)抜いたままにしているケースを時々見かけます。

奥歯を失ったら何がおきるのか?

ものを咬む上で最も重要な奥歯である第一大臼歯を例に挙げてみましょう。

この歯は6歳臼歯とも呼ばれ、歯並び(歯列)の中では中央の位置にあり、この部分では自分の体重と同じくらいの力(成人男性で約70kg)がかかることが知られています。この最も重要な歯を失うとどうなるのでしょうか?

↓まず咬み砕く能力(咀嚼効率)が約60%低下します。
↓時間が経つと、反対の歯(対合歯)が出てきますし、隣の歯が傾いてきます。
↓歯磨きが難しくなり、歯周病が進行していきます。
↓歯が部分的に強く当たるようになり(早期接触、咬合干渉)、咬み合わせの異常が起こってきます。
↓前歯の歯並びが悪くなります。
↓残っている他の歯に負担がかかり、全体が弱っていきます。

このように残念ながら良いことは1つもありません。

治療法は?

大きく分けて、以下の4つの治療法があります。

①ブリッジ
②入れ歯
③インプラント
④矯正(部分矯正含む)

歯を失った際、当院ではこの4つの治療法を一度に比較検討できます。
(各治療法の詳しい説明についてはこちらを参照してください。)
院長は大学院で補綴歯科学を専攻しておりますし、副院長は矯正歯科の専門医だからです。補綴歯科学とは、『歯を失ったあと、どう治療するか』総合的に分析、診断する分野です。
またインプラント治療に関しては、鶴見大学の口腔外科の専門医と連携しております。

歯を失わないに越したことはありませんが、不運にもそうなってしまった場合、是非一度ご相談ください。
患者様それぞれのお口の状態に応じた、最適な治療法を選び抜いてご提案いたします。