こんにちは。ふくの歯科 矯正歯科【小田急相模原】院長の福野です。

歯科医療の中で最も嫌われる治療の1つが『歯を抜く』ことではないでしょうか。
確かに何でもかんでも抜いてしまうのは大きな問題ではあります。
ただ、すべての抜歯が悪いわけではないのです。

このタイトルにある戦略的抜歯というのは、予後を考えると今ある(あまり状態の良くない)歯を残すことよりも、抜いてしまい次の治療にシフトしていった方が将来的にずっと長持ちする、だからこそ抜きましょう、といった考え方です。

歯を失う原因の第1位は歯周病です。(8020推進財団調査より)
悪い状態のまま歯を残していると慢性的な炎症・刺激により、歯を支えている骨(歯槽骨)がどんどん弱っていきます。
粘ったところでとうとう抜歯しても、もう骨がないですから、インプラントをしたいと思ってもできなかったり、入れ歯を入れようにもすべって不安定になってしまいます。またブリッジをしようにも、周りの歯に大きな影響が出ており長持ちしないケースも多いです。

もし早い段階で抜歯していれば、たくさんの治療法を選択でき、しかもどの治療法を選択しても十分な予後が期待できることがあります。

要は、『歯を残すか、骨を残すか』です。
骨がないとどんな治療もうまくいきません。

予後の期待できる次の治療を見据え、状態があまりよくない歯を早めに抜いてしまうのも正しい治療法といえます。

何でも抜かなければよい、という考えには一部誤りがあることを知っていただきたいです。



患者様にお伝えしたいことがあります。

抜歯か否か、この判断をするとき、その診断ならび治療法は常に複数存在します。
その説明をしっかりしてくれる歯医者を選ぶようにしましょう。
当院はインフォームド・コンセントはもちろん、インフォームド・チョイスをより重視しております。セカンドオピニオンも受け付けております。
お気軽にご相談ください。