こんにちは。ふくの歯科 矯正歯科【小田急相模原】院長の福野です。

キシリトールには、むし歯予防効果があることは皆さんご存知ですよね。そのワケについてはご存知でしょうか?大きく分けて2つあります。

1つ目は、『むし歯の原因にならない』ことです。
むし歯は、口の中に住みついている細菌が、(食べ物や飲み物に含まれる)糖質をエサにして「酸」を作り、それによって歯が溶かされ、穴が空いてしまう疾患です。
キシリトールは、口の中で「酸」を全く作りません。
(細菌がキシリトールを代謝できないためです。)

2つ目は、『むし歯の原因菌を弱める』ことです。
キシリトールは、むし歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を弱めることが知られています。この効果は、甘味料の中で唯一です。

今から少し専門的な話をさせていただきますね。

キシリトールはミュータンス菌に取り込まれると、キシリトール5-リン酸という物質に変化します。これがミュータンス菌の代謝障害を引き起こし、菌のエネルギーを消費していきます。次第に活性を失って、数も減少していきます。

さらにキシリトールの摂取を続けることによって、ミュータンス菌の中身も変わってきます。
ミュータンス菌の約1割はキシリトール非感受性で、残りの9割がキシリトール感受性です。キシリトールを常用すると、約9割存在する感受性菌は徐々に減少し、これに代わって約1割存在していた非感受性菌が増加します。約3ヶ月摂取し続けると9割が非感受性菌に、1割が感受性菌となり、割合が逆転します。非感受性菌は感受性菌と比べて、酸の産生が少なく、プラークの原因となる不溶性菌体外多糖を作りませんので、むし歯にはなりにくいミュータンス菌といえます。

簡単に言うと、ミュータンス菌には善玉菌と悪玉菌がいて、キシリトールの摂取により、むし歯になりにくい善玉菌が増えていく、ということです。
キシリトールは、ミュータンス菌を弱めて数を少なくするだけではなく、むし歯になりにくい善玉ミュータンス菌を増やしてくれるのです。

キシリトールは、このようにむし歯予防に大きな効果があります。
ただ、キシリトールの特徴は『むし歯になりにくい環境を作ること』です。
キシリトールを食べればむし歯にならない訳では決してありせん。

むし歯予防には、毎日のブラッシングフッ素入り歯磨剤の使用正しい食生活歯科医院での定期メインテナンスが、何よりも大事です。キシリトールの使用は、これらの効果を著しく向上させてくれます。

例えば、キシリトールはプラークを剥がし易くするため、ブラッシング効果を上げますし、フッ素と一緒に使うことにより再石灰化を向上させます。キシリトール製品を利用して、正しい食生活の教育もできますし、歯科医院ではキシリトール製品を使用したう蝕予防についての説明とその効果判定が受けられます。

是非、キシリトール摂取を生活の一部に取り込んでみてください。

次回のブログでは、その効果的な摂取方法をお伝えしたいと思います。

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