こんにちは。ふくの歯科 矯正歯科【小田急相模原】院長の福野です。
「毎日歯を磨いているのになぜかむし歯になってしまう…」
このような悩みを持つ患者さんは結構多いです。むし歯の原因は、歯磨きの方法や習慣が正しくない場合が多いのですが、実は歯磨き以外の要素が原因であることも多いのです。
むし歯の原因は歯磨き不足だけではない
むし歯は多因子疾患と呼ばれ、単純にどれか1つだけが原因になっているわけではありません。汚れの状態、むし歯菌の数、もともとの歯の強さ、糖分の摂取状況、唾液の量や質、などさまざまな要素が絡んでいます。
歯磨きで食べカスや歯垢の除去は可能ですが、むし歯菌の数を減らしたり、唾液の働きを改善したりすることはできません。むし歯菌の数が多かったり、唾液の働きが悪いことが要因でむし歯になっているとしたら、「一生懸命歯磨きをしているのに虫歯になってしまう」という状況が生み出されてしまうのです。
自分のむし歯の原因を知るには『唾液検査』が効果的
では、自分のむし歯の原因を知るには一体どうすればいいのでしょうか。唾液検査では、次のようなことが分かります。
①唾液の量:唾液の量が少ないと、むし歯になるリスクが上がります。
②唾液の中和力:食事で酸性になった口内を中性に戻すための力です。これが弱いと口内が長らく酸性のため、細菌が歯を溶かす時間が長く、むし歯リスクが上がります。
③むし歯菌の数:むし歯原因菌の1つであるミュータンス菌とむし歯の進行に関係するラクトバチラス菌の数が分かります。当然数が多ければむし歯のリスクは上がります。
「自分はなぜ虫歯になりやすいのか?」その原因を知ることができる検査です。
所要時間は5~15分ほど。費用はたった950円です。
検査方法は、ただ唾液を採取するだけです。
検査結果が出たら
例えば、ミュータンス菌が多いなら、自己流を捨て衛生士に効率的なブラッシング指導を受けたり、歯科医院でのクリーニング間隔を早めたり、菌の働きを弱めるキシリトールを摂取したり、フッ素配合の歯磨き粉の使用する、などは有効な方法です。また唾液の働きが弱いなら、水分を多く摂ることや食べ物を良く噛んで食べること、唾液腺のマッサージをすることなどが挙げられます。ラクトバチラス菌が多いなら、食習慣を見直す必要がありそうです。
このように自分のむし歯リスクを知ることで、危機感を持って効率的にむし歯予防に取り組むことができます。これこそ唾液検査の一番のメリットです。
ぜひ一度受けてみてください。