こんにちは。ふくの歯科矯正歯科【小田急相模原】院長の福野です。
前回のブログで、キシリトールのむし歯予防効果についてお伝えしました。
その効果は、大きく分けて2つあり、『むし歯の原因にならない』、『むし歯の原因菌を弱める』でした。
今回はキシリトールの効果的な摂取方法についての内容です。
むし歯予防に必要なキシリトールの量は5~10g/日と言われています。
これはイチゴなら17パック分に相当するそうです。
これを摂るのは現実的ではないですよね。
食物で必要量を摂取することは不可能です。
ガムやタブレットで摂取するのがいいと思います。
効果的な摂り方は以下の通りです。
①ガムなら4~7粒/日
(タブレットなら12~21粒)
②ガムなら5~15分噛む
(タブレットなら噛まずに舐めて溶かして食べる)
③1日の摂取を数回に分ける。
(WHO(世界保健機構)によると、「キシリトールは1日の摂取許容量を限定せず」とされていますが、キシリトールは消化されにくいので、一度に食べすぎるとおなかがゆるくなることがあります。注意してくださいね。)
市販されているキシリトール配合のガムはたくさんあります。
しかし、実はそのほとんどがむし歯予防効果を期待できないのです。
フィンランド歯科医師会のまとめた提言によると、虫歯予防効果を期待できる製品の選び方は、
「製品に含まれる甘味料のうち、50%以上がキシリトールであり、その製品の総重量のほとんどがキシリトールで占められているもの」
だそうです。
現在日本で市販されているキシリトールガムの多くは含有量15.1~48.4%です。
味を良くしたり、味を長続きさせるため、キシリトールの含有量を増やせないのが現実です。企業側も商品として販売する以上、売れないといけない訳です。
(キシリトール含有量を増やすと、味が低下し長続きしないと言われています。)
ただ唯一、キシリトール含有量100%のガムとタブレットが、ロッテから販売されています。以前は歯科専売でしたが、今ではインターネットで簡単に購入できます。キシリトール100%ですが、いろいろな味があって結構楽しめますよ。
おやつの代わり、または日頃のむし歯予防に、是非試してみて下さい。
ふくの歯科矯正歯科【小田急相模原の歯医者】