正しいホームケアHome Care
ここでは、自分でできる『正しいホームケア』を一部ご紹介します。
1歯垢を落とす
歯垢はどこに残りやすいの?
下の図で示すように、3大不潔域があります。
『歯と歯の間』、『歯と歯茎の境目』、『歯の溝』は、どんなに歯を磨いても、汚れが残ってしまう部分です。
歯垢を効果的に取るにはどうしたらいいの?
・自分に合った歯ブラシを使用する
ヘッドの大きさ、毛先の細さ、毛のかたさなど
・1日1回でいいから10分間歯を磨く
(朝や昼はもっと短くても良い)
やはり短時間ではしつこい歯垢は落としきれません。
・歯間ブラシやデンタルフロスを使用する
歯と歯の間の歯垢(プラーク)には、デンタルフロスを使いましょう。ハブラシと併用することで、歯垢(プラーク)の除去率は大幅にアップします。
歯間部の歯垢(プラーク)除去率
※出典:山本他日本歯周病誌1975
2細菌を増やさない
細菌が増えるとどうなるの?
むし歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が生成されてしまいます。
さらに歯垢はバイオフィルムと呼ばれる頑固な汚れに変化します。バイオフィルムは歯磨きでは除去できません。
細菌を増やさないためには?
就寝前に10分以上歯磨きするのが効果的です。
むし歯の原因となるミュータンス菌は、唾液の分泌が少なくなる夜間に増殖します。
3フッ素を歯に残す
フッ素って何?
歯の健康を守るための大切な成分で、むし歯予防に高い効果を発揮します。
むし歯予防に使用しているフッ素は、一部で副作用があると言われたフッ素とは異なり、フッ素をその構造内に持つ化合物の『フッ化物』です。
『フッ化物』は使用方法、量、濃度に制限がありますので、使い方さえ間違わなければ人体(子供にも)悪影響を及ぼすことはありません。
フッ素ってどうして歯にいいの?
3つの働きで、虫歯の発生と進行を防ぎます。
再石灰化で初期虫歯を治す
フッ素は、酸によって歯から溶け出したカルシウムやリンを、歯に再吸収させる役割をバックアップしてくれます。
これにより、でき始めの初期虫歯を治療し、健康な歯を保ってくれるのです。
歯の質を強化する
歯の表面のエナメル質の成分と結びついて、フルオロアパタイトという硬い表面に強化します。酸に強くなり、虫歯になりにくくなります。
虫歯菌の働きを抑制する
虫歯菌が出す酸の量を抑えることで、歯が溶かされなくなります。
虫歯が予防できます。